直接話法と間接話法_肯定文

直接話法と間接話法

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話法が苦手な方が多くいます。なぜかというと、直接話法から間接話法へと変化させるとき、時制・主語・代名詞・副詞句など、たくさんの語句を同時に変化させなければいけないからです。大抵の高校生は、「めんどくせー!」と一度は言い放ちます。(笑)

このページで扱うのは、高校英文法の話法でも基本的な肯定文です。まずは、時制の一致と動詞の使い方、時や場所などを表す副詞と指示代名詞の変化をマスターしましょう。直接話法と間接話法の書き換えを、例文を用いて解説しています。原則が理解できれば、結構解けるようになります。



直接話法と間接話法

"引用符"を使って、しゃべったそのままの内容を伝える用法を、直接話法といいます。 一方で、時制の一致や主語・副詞句などを修正して伝える用法を、間接話法といいます。直接話法と間接話法の書き換えを、「話法の転換」と表現します。


直接話法を間接話法に転換するとき、①時制の一致②動詞の変換③代名詞の人称変換④時・場所を表す副詞と指示代名詞の変換、などに注意が必要です。

①時制の一致

◎間接話法では、主節の動詞が過去形ならば、従属節は時制の一致に気をつけましょう。

● I said,“This apple is delicious.”〔直〕
→ I said (that) this apple was delicious.〔間〕
 (この林檎はおいしいと私は言った。)

※仮定法を用いた文の場合、仮定法を用いた節は、時制の一致の例外となります。

● I said,“I feel as if I were strong.”〔直〕
→ I said (that) I felt as if I were strong.〔間〕
 (まるで強く感じる、と私は言った。)

※不変の真理や現在の習慣、歴史上の事実などの場合も、時制の一致の例外となります。

● He said,“Time is money.”〔直〕
→ He said (that) time is money.〔間〕
 (時は金なり、と彼は言った。)



②動詞の変換

◎肯定文で、say, says, said の後ろに「to+人」が記されていない場合、動詞はそのままです。

● He said,“It is a beautiful day.”〔直〕
→ He said (that) it was a beautiful day.〔間〕
 (いい天気ですね、と彼は言った。)

◎肯定文で、say, says, said の後ろに「to+人」がある場合、動詞は tell, tells, told にしましょう。

● He said to me,“It is a beautiful day.”〔直〕
→ He told me (that) it was a beautiful day.〔間〕
 (いい天気ですね、と彼は私に言った。)

※tell+IO(人)+DO(物) の第4文型となります。



③代名詞の人称変換

◎代名詞は、話し手から見た人称に変換します。

● She said to me,“I will lend you some books.”〔直〕
→ She told me (that) she would lend me some books.〔間〕
 (本を何冊か私に貸すつもりだ、と彼女は私に言った。)



④時・場所を表す副詞と指示代名詞の変換

◎時・場所を表す副詞は、話し手から見た相対的な時や場所に変換します。

● She said,“I'm going to meet Jim here tomorrow.”〔直〕
→ She said (that) she was going to meet Jim there the next day.〔間〕
 (次の日にそこでジムに会う予定だ、と彼女は言った。)

※here → there, tomorrow → the next day, the following day など、会話時の「特定の場所」や「特定の時」は、間接話法では変換します。


◎指示代名詞(this, these)は、話し手から見た相対的な that, thoseに変換します。

● He said,“I has read this book three times.”〔直〕
→ He said (that) he had read that book three times.〔間〕
 (その本は3回読んだことがある、と彼は言った。)

☆直接話法と間接話法で変換すべき副詞と指示代名詞

yesterday (昨日) → the day before, the previous day (前日)
last night (昨夜) → the night before, the previous night (前夜)
last week (先週) → the week before, the previous week (前の週)
today (今日) → that day (その日)
tonight (今夜) → that night (その夜)
now (今) → then (そのとき)
tomorrow (明日) → (the) next day, the follwing day (次の日)
~ago (今から~前) → ~before (そのときから~前)
※next ~ (次の~) → the next~, the following~ (その次の~)
next Monday → the next Monday, the following Monday (その次の日曜日)
※last~ (この前の~) → the previous~ (その前の~)
last Sunday (この前の日曜日) → the previous Sunday (その前の日曜日)
here (ここで) → there (そこで)
this (これ、この) → that (あれ、あの)
these (これら、これらの) → those (あれら、あれらの)

※がんばって暗記しましょう!



注意すべき間接話法

◎時・場所を表す副詞と時制などが、直接話法と間接話法で同じ場合、変換しません。

● He said this morning,“It will rain tomorrow.”〔直〕
→ He said this morning (that) it will rain tomorrow.〔間〕
 (明日雨が降るだろう、と彼は今朝言っていた。)

※彼は「今朝」言っていたので、will (~だろう), tomorrow(明日)が、直接話法と間接話法で同じ未来になります。このような場合、話法を転換してもそのままにしておきます。



疑問文の間接話法→

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