不定詞の形容詞的用法

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不定詞の形容詞的用法

不定詞の形容詞的用法は、基本的に 名詞を修飾して「~すべき」と訳すことができます。また、C (補語)にもなります。


形容詞的用法


● He has many things to do.
[ S V O修飾語 ]
(彼にはすべきたくさんのことがある。)

to do は、名詞 things を修飾していますから、形容詞の働きがあります。

● I want a chair to sit on.
[ S V O修飾語 ]
(私は座るための椅子が欲しい。)

to sit on は、名詞 chair を修飾していますから、形容詞の働きがあります。また、sit on a chair というつながりを持つためには、on を忘れないようにしましょう。

※名詞を修飾する用法の詳細は下方で確認してください。

では、もう一文確認してみましょう。

● He seems to be happy.
[ S V C ]
(彼は幸せらしい。)

今度はC (補語)になっています。これも形容詞的用法です。



不完全動詞の補語

不完全動詞の補語 to be + 形容詞 は、to be を省略できます。

● She proved to be kind.
[ S V C ]
(彼女は親切であることがわかった。)

= She proved kind.


● He found the room to be comfortable.
[ S V O C ]
(彼はその部屋を快適だと思った。)

= He found the room comfortable.



get to ~, come to ~(~するようになる), learn to ~ (習得して~するようになる)

● I got to know him. (私は彼を知るようになった。)

● We came to love each other. (私たちはおたがいに愛するようになった。)

※ become to ~ などとしないように!(選択肢で頻出)



be to不定詞へ →


~ここから下は、興味のある方だけ参考程度にごらんください。~


形容詞的用法(修飾用法)をもう少し詳しく

不定詞の形容詞的用法の場合、to不定詞が修飾する名詞の働きによって、さらに細かく分類することができます。

a.名詞=不定詞の意味上の主語

● He is not a man to do such a thing.
(彼はそのようなことをする人ではない。)

to do such a thing が名詞の a man を修飾する、不定詞の形容詞的用法です。 (人が~する)というように、a manto do の意味上の主語になっています。



b.名詞=不定詞の意味上の目的語

● She has a lot of homework to do.
(彼女はするべき宿題がたくさんある。)

これも、to do が名詞の homework を修飾する、不定詞の形容詞的用法です。 (宿題をする)というように、homeworkto do の意味上の目的語となっています。


● I had no friends to play with.
(私は一緒に遊ぶ友達がいなかった。)

これも、不定詞の形容詞的用法です。今度は、friends が前置詞 with の意味上の目的語となっています。to play with friends の関係です。


● He had no house to live in.
(彼は住む家がなかった。)

不定詞に修飾される名詞 house が、前置詞 in の目的語になっています。to live in the house の関係です。



c.名詞=不定詞が同格的に修飾

● James broke his promise to help his mother.
(ジェームズは母の手伝いをするという約束を破った。)

修飾される名詞の内容が、不定詞によって説明されている用法です。promiseto help his mother で、「~するという・・・」という 同格的な修飾になります。

● I doubted her ability to finish the task in time.
(彼女が時間内にその仕事を終える能力を私は疑っていた。[時間内に終えるとは思わなかった])

abilityto finish the task in time同格的な修飾です。


☆have+the+抽象名詞+to不定詞

● He had the luck to win the race.
(彼は幸運にもその競争に勝った。)
= Luckily he won the race.

luckto win the race同格的な修飾です。他にも、have the kindness to do~「親切にも~する」など。



d.名詞=不定詞が単純に修飾

It's about time to go to bed.
(そろそろ寝る時間ですよ。)

主語や目的語や同格ではなく、timeto go to bed が単純に修飾しています。
=It's about time you went to bed. と、仮定法過去を用いて書き換えができます。



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