仮定法慣用表現_大学入試センター試験


仮定法慣用表現-1  仮定法慣用表現-2

仮定法の問題-1


1.次の文の(  )内に、適する語を選択しましょう。

(1) (  ) your financial help, we wouldn't be able to carry out our plan.

1.Except 2.Instead of 3.Thanks to 4.Without


●解説

後半部分に、wouldn't be という"助動詞+原形~"があるので、これは"仮定法過去"の文であることがわかります。

そして、仮定法過去の文で用いることができる慣用表現は、4.Withoutです。よって正解は、4.Without。

without~「~がなければ」= but for~ = if it were not for~ (仮定法過去)

2.Instead of~「~の代わりに」、3.Thanks to~「~のおかげで」1.Except は少々おしいです。Except for~ で、「~がなければ」でした。

日本語訳:「あなたの経済的援助がなければ、私たちは計画を実行できないでしょう。」


※仮定法の慣用表現は、高校英文法の仮定法の慣用表現Ⅰ仮定法の慣用表現Ⅱを参照してください。



(2) He opened his mouth (  ) to say “No,” but he didn't.

1.as far
2.as if
3.as much
4.what if


●解説

(  ) to sayで、「まるで~と言わんばかりに」というイディオムです。as if to say~, as much as to say~ が「まるで~と言わんばかりに」となります。

2.as if 3.as much が候補になりますが、3.は as much as と、asが欠けています。よって正解は、2.as ifです。

1.as far は、as far as~で「~である限り」。4.what ifは、what if+S+V~で、「SがVしたらどうなるだろう」。

日本語訳:彼はまるで「ノー」と言わんばかりに口を開けたが、そう言わなかった。



(3) “He's a good skier, isn't he?” “Yes, he really is. I wish I (  ) like him.”

1.can ski
2.could ski
3.ski
4.will ski


●解説

I wish~ときたら、続く語句は「仮定法過去」か「仮定法過去完了」を思い浮かべます。この文は事実が現在形の文なので、I wish+仮定法過去~「~であればなあ」と、現在の事実に反対の仮定です。

よって正解は、2.could skiとなります。

日本語訳:「彼はスキーうまいよね?」「うん、本当にそうだね。彼のように滑れたらなあ。」




(4) The beach was beautiful! I wish I (  ) longer.

1.have stayed
2.could have stayed
3.can stay
4.will stay


●解説

The beach was beautiful!「ビーチは美しかった」と、過去の表現です。よって続く、I wish~には仮定法過去完了が続くことがわかります。

よって正解は、2.could have stayedです。

日本語訳:「そのビーチは美しかった。もっと長く滞在できたらなあ。」



(5) You must leave now; (  ), You will be late for your social studies class.

1.instead 2.therefore 3.otherwise 4.accordingly


●解説

前半に「今出発すべきだ」、後半には「授業に遅れるだろう」という表現です。よって(  )には、「そうでなければ」という意味の語句が入ると推測できます。

1.instead「代わりに」 2.therefore「それゆえ」 3.otherwise「そうでなければ」 4.accordingly「したがって」

よって正解は、3.otherwiseです。

日本語訳:「もう出かけなければいけません。そうでなければ、社会科の授業に遅れるでしょう。」

※本来は接続詞や副詞の文法項目にすべきですが、otherwiseは仮定法と一緒に出題されることが多いので、仮定法のページに置いています。



(6) (  ) his advice, we would never have finished the work on time.

1.Accepted 2.Excluding 3.Not for 4.Without


●解説

後半には「時間どおり終えなかったでしょう」とあります。よって(  ) his adviceは、「彼の助言がなかったら」という意味の語句が入ると推測できます。

よって正解は、4.Withoutです。

without~「~がなかったら」= but for~ = if it had not been for~ (仮定法過去完了)

日本語訳:「彼の助言がなかったら、時間どおりにその仕事を終えていなかったでしょう。」



仮定法慣用表現-1  仮定法慣用表現-2

※仮定法の慣用表現は、高校英文法の仮定法の慣用表現Ⅰ仮定法の慣用表現Ⅱを参照してください。

このページで扱う仮定法の慣用表現は、I wish~, as if~, but for~, without~, otherwise, などです。

※上記の問題は大学入試センター試験の英文法過去問題を引用しています。[92本-問7]というのは、1992年本試験の第2問の問7です。

ページのトップへ戻る