命令文と特殊な受動態_高校英語

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このページでは、命令文の受動態やget+過去分詞~、have+O+過去分詞~、They say that~の受動態など、高校英文法の受動態で特殊な用途に使われるものを解説しています。



命令文の受動態

命令文の受動態は、Let+O+be+過去分詞~ という形です。ただし、実際にはほとんど用いられることはありません。

Do it at once. (すぐにそれをしなさい。)
Let it be done at once.


They say that S+V~の受動態

They say that S+V~の受動態は、①形式主語のItを用いたもの ②that 節の S(主語)を主節の主語にしたもの の2通りあります。

It is said that S+V~ (SがVだと言われている)
S is said to be+P.P.~ (SがVだと言われている)

● They say that he is kind.
①→It is said that he is kind.
②→He is said to be kind. (彼は親切だと言われている。)

※その他、believe, think, consider, suppose, know, find などもこの受動態に用いられる動詞です。

● They believed that the world was flat.
①→It was believed that the world was flat.
②→The world was believed to be flat. (地球は平らだと信じられていた。)


「be動詞+過去分詞」以外の受動態

get+過去分詞

get+過去分詞~ で、(~される)という、受身の「一時的動作」を表します。一方、be動詞+過去分詞は、「状態」(~されている)を表し、「動作」(~される)も表すこともできます。

● Kate got married to Mike.
 (ケイトはマイクと結婚した。)「動作」

● Kate is married to Mike.
 (ケイトはマイクと結婚している。)「状態」

※能動態は、A married B (AはBと結婚した。) 「toやwith」を付けないように

※getの他に、become, growを用いることもあります。

● I became [got] acquainted with her.
 (私は彼女と知り合いになった。)「動作」

※get+形容詞や、形容詞化された過去分詞でも広く用いられます。

● I was tired. (私は疲れていた。)「状態」
 →I got tired. (私は疲れた。)「動作」


have+O+過去分詞

「受身」~を…される

● He had his purse stólen last night.
 (彼は昨晩財布を盗まれた。) 

※「受身」の場合アクセントは"過去分詞"です

「使役」~を…してもらう

● She hád her luggage carried by the porter.
 (彼女は旅行かばんをボーイに運んでもらった。)

※「使役」の場合アクセントは "have" です。「使役」の場合、have は get で代用できます。


受身の意味を持つ能動態

◎cut, read, sell, wash などは、能動態の形をしていても受身の意味を持ちます。

● Tomatoes don't cut easily with this knife.
 (このナイフでトマトは簡単には切れない。) 

● This composition reads well.
 (この作文はよく書けている。) 

● The novel has sold one million copies.
 (その小説は100万部売れている。) 


◎動名詞や現在分詞でも受身の意味を持つ場合があります。

● This machine needs mending soon. 「動名詞」※動名詞と不定詞①を参照
 (この機械はすぐに直してもらう必要がある。) = nees to be mended

● This novel is worth reading. 「動名詞」
 (この小説は読む価値がある。) = worth being read

● What is cooking in the kitchen? 「現在分詞」
 (台所で何が料理されているのですか。) = being cooked



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